西川満日記(復刻版+台湾繁体字訳本)
內容紹介
臺灣文學館により出版される西川満氏の唯一現存する公開可能な日記。1947年3月30日から1948年3月30日までの一年間の日記を収録。
同日記は本来長男の西川潤教授が所蔵しており、日記に記された内容が西川満の文学研究の一助となればとの思いを込めて2010年に西川潤氏より張良澤教授に手渡された。張良澤氏によると西川満氏が残した唯一の日記だと。臺灣文學館が推進する台湾における地方文学の先駆者の史料収集・デジタル保存計画で張良澤氏の協力を得て、「西川滿戰後初期(1945-1949)著作年表」の翻訳と編集ができた。また全書の校註は香川大学の高橋明郎教授が、審査は研究者の鳳氣至純平氏が担当。西川満及び戦後初期日本社会を研究する上重要な書籍となっている。
『西川満日記』は復刻版と台湾繁体字訳本のセット販売となっております。台湾で有名な版画家洪福田氏が表紙のデザインを担当。蓮の花及び蓮の実をイメージし、西川氏によって文学の花が咲き、そして実を結ぶという意味を。
中身
作者紹介
西川満(1908~1999)
日本統治時代の台湾で活躍していた日本の小説家・詩人・装幀家である。早稲田大学文学部仏文科出身。福島県会津若松市生まれ、1910年に両親と共に台湾に渡って、敗戦後の1946年に日本に引き揚げるまで台湾で30年あまりの歳月を過ごした。
『愛書』の編集長を務め,『媽祖』や『豪灣風土記』、『華麗島』、『文藝臺灣』などの雑誌を創刊。『赤崁記』、『華麗島頌歌』、『梨花夫人』、『鄭成功』、『臺灣縱貫鐵道』などの詩や童話、小説、民俗関連の著作多数。台湾の歴史や風土を題材とした作品が数多くある。1947年に「会真記」で第1回夏目漱石賞佳作入賞。
台湾では『華麗島·臺灣:西川滿系列展展覽專輯』、『西川滿先生年譜・以及手稿・藏書票・文物.書簡拾遺集.紀念文集』、『西川滿小說集』などが出版されている。
訳者紹介
張良澤(1939~)
台湾台南の成功大学出身、日本関西大学大学院修士号取得。成功大学中文学部講師や日本筑波大学副教授などを経て、1997年に淡水工商管理学院(現 真理大学)にて台湾初の台湾文学学部を設立し、初の学部長に就任。2009年に真理大学台湾文学資料館名誉館長に就任。「臺美基金會人文科學成就獎」や「第一屆府城文學獎臺灣文學特殊貢獻獎」などを受賞。専門分野は台湾文学史、日本近代文学史など。『倒在血泊裡的筆耕者』、『張良澤海外集』、『征伐太陽』など多岐にわたるジャンルの著書のほか、『鍾理和全集』や『西川滿先生・致張良澤全書簡.致中島利郎書簡』、『臺中繪葉書:日治時期影像與遊記』など文学界の先人たちの信書や著作の翻訳・編集にも尽力。台湾文学史料の保存と翻訳の功労者である。
ISBN 9789865322762
出版社 國立臺灣文學館
ハードカバー / 1200ページ / 15.5 x 21.5 x 5.5 cm / 全編カラー印刷 / 初版
出版地 台湾